家で料理する時に手を切ったり、入浴する時に滑り転んだりするような小さな怪我や事故は誰にでも起こり得るものですね。そうした時に、薬などを揃えている救急箱があると、傷などを早く処置できるので安心です。特に中高齢者の方は、加齢による様々な健康課題が増えてくるので、救急箱もこれらの健康課題を解決するための不可欠なツールになっています。
では、今回は中高齢者にフォーカスして救急箱が必要となる原因と、揃えておくべきアイテムについて紹介していきます。必要な方は、是非お読みください。
中高齢者が救急箱に力を入れる必要がある原因?
1、症状の悪化による医療費を下げるため
誰でも体調不良や急な健康トラブルが起こる場合がありますが、中高齢者は体の機能や免疫力が低下しやすく、関節痛や心血管疾患などのリスクも高まります。
何故かと、万が一急な症状に迅速に対応できないと、症状が悪化して入院するリスクが高まり、それに伴う医療費も増加します。医療費を抑えるためにも、救急箱の中には早急に処置できる医薬品や応急処置用具を備えることが重要です。
2、急な病気やけがから自分の命を救うため
救急箱には、重篤な状況にも対処できるよう、命を救うための医薬品や医療機器を事前に用意する必要があります。なぜなら、この場合、時間が最も重要であるからです。
特に心臓病や高血圧などを抱えている中高齢者の方は、手元の薬や器具がなくなったり、使い切ったり、壊れたりすると、救急箱に用意されているものが役立ち、命を救うことができるからです。
3、地震などの自然災害による医療資源不足を対応するため
日本は災害が多い国として知られています。自然災害が発生する時、救急箱は医療資源が不足する状況を補完する重要な役割を果たします。
災害が発生すると、物流や交通が停止するため、ケガに対処するための絆創膏や包帯、消毒液などが不足する可能性が非常に高いからです。また、これらのアイテムは基本的なものですが、中高齢者は健康状況によって必要なアイテムが異なるため、一般の人々よりも救急箱の準備には特に力を入れる必要があります。
4、予防と自己管理の一環を築くため
救急箱には、個々の健康状況に応じて必要な医薬品や医療機器が入っています。定期的な管理を行うことで、予防や薬の服用漏れを防ぎ、健康状態を維持することができます。
中高齢者は加齢による健康問題が増えるため、定期的な健康チェックが必要となります。そのため、救急箱の定期的なチェックは、体の変化に敏感に気付かせるのに役立ち、体調管理方法の構築にも役立ちます。
揃えておくべきアイテム!
1、日常的に使われそうな医薬品・医療機器
医薬品:解熱鎮痛剤、頭痛薬、胃薬、風邪薬、消毒液、湿布など
医療機器:爪切り、綿棒、貼付け式絆創膏、バンドエイド、体温計、包帯、滅菌ガーゼ、医用テープ、湿布など
2、災害時に使われそうな医薬品・医療機器
医薬品:抗生物質や抗炎症薬などの予備の処方薬など
医療機器:血圧計、アイスパック、携帯用酸素吸入器、携帯用救急キット、医用手袋、応急用酸素マスク、ハサミ・ピンセットなど
3、【中高齢者向け】自分の健康状況に応じて必要になりそうな医薬品・医療機器
医薬品:高血圧や糖尿病、心臓病などの持病に関連する薬品、抗アレルギー薬、抗うつ薬など
医療機器:心臓モニター、酸素吸入器、自己注射用具、血糖測定器など
まとめ
家庭内での小さな事故や突然の体調不良に備えて、心身の安全を守るために、救急箱の準備は非常に重要ですね。特に中高齢者の方々には、是非自宅に救急箱を備えて、日常と災害時と健康状況三つの角度から医薬品や医療機器を準備して、定期的なチェックを行ってくださいね!