健康診断の見方と改善策を徹底解説します!結果が悪い人必見
- LDLの数値が高い
- 血色素(ヘモグロビン)が低い
- γ-GTBが高い
などなど、普段見慣れていない健康診断の結果で数値が基準値範囲内にあったところで何の危険性があるのか、どう改善すればいいのかなど具体的にわかりづらいですよね。
この記事では基本的な健康診断の項目の目的や病院に通わない改善策を健康指導のプロがそれぞれわかりやすく解説していきます!
まずはご自身の結果で悪かった数値をご参照ください。
目次
BMIは肥満度【健康診断の見方と改善策】
BMIは身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。世界的な体格指数で、要するに肥満かどうかを判定するもの。
ただ、めちゃくちゃ筋肉がついている人は体重が増えてしまうので、BMIが高くなります。マッチョであれば、の話ですが。
肥満・メタボリックシンドロームは万病の元ですので
- 動脈硬化
- 高血圧
- 脂質異常症
- 糖尿病
など、ほぼ全ての疾患に関係してくると言っても過言ではないでしょう。
改善策はシンプルに
- 食事改善
- 運動・筋トレ
です。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
血圧が高いとどうなる?【健康診断の見方と改善策】
血圧は健康診断の数値の中でも多くの人が基準値を外れる傾向にありますね。
それぞれ高血圧だと
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
などの恐れがあり、低血圧だと
- めまい
- 貧血
など、血液疾患系にかかりやすくなるでしょう。
血圧に関しては
- 玉ねぎなどの野菜を多めに摂取する
- ほうれん草やレバーなどの鉄分を多めに摂取する
- 水分摂取量を増やす
- ウォーキングなどの有酸素運動
などが主な対策になります。
そもそも健康診断の結果、データ化した?無料アプリ
ちなみにもうパシャっとカルテのダウンロードはしましたか?
- 健康診断結果
- お薬手帳
- 血液検査
などを写真で撮るだけで自動でデータ化するアプリなのですが、このようなアプリをダウンロードしていないのであれば今すぐ活用しましょう。
今回悪かった健康診断の結果と来年の健康診断結果を見比べるときに非常に便利ですよ!
血液検査系【健康診断の見方と改善策】
ここからはそれぞれ項目を分解して解説していきます。が、解決策に関してはどれも似たり寄ったりなので先にご紹介します。血液系ですと
- 鉄分を多く摂取して血液量を増やす:ほうれん草、レバーなど
- 血液をさらさらにする:玉ねぎなどのアリシン(硫化アリル)
- 水分摂取量を多くして血液量を増やす:できれば白湯などが好ましい
と言ったところが簡単にできる対策です。
赤血球数が低いと貧血の疑いあり!
赤血球数が低いと貧血の疑いがあります。が、この貧血に関してはこの後に出てくる
- ヘモグロビン
- ヘマトクリット
などと照らし合わせて総合的に判断する必要がありますが赤血球数でも
男女共に「200万/ul」を下回ると息切れやめまいなど、重症貧血と診断されます。
血色素(ヘモグロビン)が低いと貧血?
血色素(ヘモグロビン)は、肺で受け取った酸素を全身に供給し、二酸化炭素を肺に運ぶ役割があります。
ヘモグロビンの数値が低いと貧血と判断され、男女共に「10g/dl」以下だと中等症から重症の貧血と判断され、息切れやめまいなどを起こすようになります。
白血球数は要注意!健康診断だけで判断すべきじゃないかも
白血球数は基準値を外れるといろいろな可能性が考えられます。
低いと
- ウイルス感染症の初期
- 再生不良性貧血
などが疑われ、高いと
- 感染症
- 胆のう炎
- 虫垂炎
- 膵炎
などの可能性があります。白血球数が基準値から外れたらご自身でどうこうするよりも早めにお医者さんに診てもらいましょう!
脂質代謝・コレステロール【健康診断の見方と改善策】
コレステロールは「見えない脂肪」と捉えてもらうと良くて、
- 総コレステロール値
- HDL(善玉)
- LDL(悪玉)
- 中性脂肪(トリセリグリド)
などを見て、脂質代謝を測ります。
基本的には
- LDL(悪玉コレステロール)
- 中性脂肪
の2つが悪いと身体に悪影響と判断していいでしょう。
解決策としては、
- 海藻・大豆などの植物性の食品を積極的に摂取する
- ジュースなどの清涼飲料水を控える
- 肉よりも魚をメインにし、利用する油はオリーブオイルなどに変更する
- 筋トレ→有酸素運動のダイエット方法を実践する
といいでしょう。筋トレの後に有酸素運動を行うと脂肪燃焼効率が高いので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
LDLコレステロール(悪玉)が高いと動脈硬化!
血色素(ヘモグロビン)は、肺で受け取った酸素を全身に供給し、二酸化炭素を肺に運ぶ役割があります。
ヘモグロビンの数値が低いと貧血と判断され、男女共に「10g/dl」以下だと中等症から重症の貧血と判断され、息切れやめまいなどを起こすようになります。
糖代謝が高いと糖尿病が疑われる【健康診断の見方と改善策】
尿代謝の項目は
- 空腹時血糖(グルコース)
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
- 尿糖
などをいいます。基本的には糖尿病の疑いをチェックします。
ここに関しては結構「遺伝」や「体質」と片付けられることが多いのですが、当然ながら
- 炭水化物を摂取量を控える
- 糖質の多いものの摂取を控える
- 血糖値の上下幅を管理する(例:15時ごろに間食をして、血糖値を一時的に上げる)
- 筋トレ→有酸素運動のダイエット運動を実施する
などの解決策がおすすめです!
尿酸は痛風や腎臓病のチェック!【健康診断の見方と改善策】
尿酸は、腎臓の以上をチェックする項目です。
尿酸の数値が高いと「高尿酸血症」と診断され、なおかつ「8.0mg/dl」以上だと
- 痛風発作
- 腎臓病
などが起きやすくなるので要注意!尿酸は基本的にプリン体が分解されてできる老廃物なので、
- ダイエット
- 食べ過ぎの制限
- 休肝日を設ける
などの改善策がおすすめです。
腎・尿路系も結構危険!医師に相談を【健康診断の見方と改善策】
腎臓や尿路系の検査項目は主に
- 尿蛋白(たんぱく)
- 尿潜血
- e-GFR
- クレアチニン
などが見られます。で、これらの数値が悪いと
- 排泄異常
- 腎臓病
- 糖尿病
- 慢性腎炎
- 腎不全
などの疑いがあります。改善策は色々とありますが、まずは医師に相談すべきでしょう。
- 植物性の栄養素を多く摂取する(野菜や大豆、海藻など)
- 有酸素運動を行う
- 水分の摂取量を増やす
など、生活習慣の見直しが必要です。何度も言いますがここに関しては自分の手でどうにかするよりもいち早く医師の判断を仰ぐべき項目でしょう。
肝・膵蔵機能はアルコール・お酒の飲み過ぎ?【健康診断の見方と改善策】
さて、肝臓系は年齢と共にどんどん悪化してくる項目の1つでしょう。項目としては
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GTP
などが見られます。これらの数値が悪いと肝臓の機能が低下している証拠なので
- 肝機能障害
- 肝炎
- 肝硬変
- 肝臓がん
- 骨の病気
- 胆道疾患
- 心筋梗塞
などの疑いがあります。改善策としては
- お酒を控える、休肝日を設ける
- 有酸素運動を行う
などがいいでしょう。