セルフメディケーションとは軽度の体の不具合に病院に行かずに自分で対応することを指します。
基本的にセルフメディケーションとは、自分自身の健康管理を行い、
- 軽度の風邪
- 頭痛
- 感染症のない下痢
- 胃もたれ
などのごく一般的な症状が現れたときに、市販薬などで対応することを指します。
また服用する薬は、薬局の薬剤師に自分の症状や現在服用している薬などを伝え、どの一般医薬品(OTC医薬品)で対応するかを相談して決めます。
WHOが定める「セルフメディケーション」の定義とは?
世界保健機関WHOにてセルフメディケーションとは、
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
引用元:厚生労働https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2016/12_03.html
と定義されています。
WHO(世界保健機関)がセルフメディケーションの必要性を推している背景には、国民の医療費額が今まで以上に跳ね上がり、保険制度自体の存続が危うくなるリスクがるためです。
それを回避する対策として、国民一人ひとりがセルフメディケーションを取り入れ、本来不必要な通院を減らすことができるため、医療費の増加を抑えることができます。
セルフメディケーションの取り組み方とは
- 自分の健康は自身で管理するものという意識を持つ
- 健康の維持だけでなく、健康診断なども積極的に受け、病気の予防にも努める
- 自らの不調時に対応する際に、服用薬に関してなど不明な点がある場合は自己判断せず、薬局の薬剤師や専門家の指導を受ける。
- 軽度の風邪や胃もたれなど、自らで対応できる症状には薬剤師の相談のもと、病院にかからず市販薬で対応する。
- かかりつけ薬局をうまく活用し、今までの既往歴に基づいた薬の飲み合わせを意識する。
医療費控除にもなるセルフメディケーションとは?
厚生労働省が定める医療費控除において、セルフメディケーション税制を利用すると、確定申告の際に1年間に支払った医療費の合計が12万円を超えた場合は、超えた額の分が所得から控除されて税金の還付・減額を受けることもできます。
これからの時代において、自身の健康管理はもっとも重要な役割を持ちます。
ただ不調の際に服薬するOTC医療品の選択に気をつけるだけでなく、服用する時間や回数、正しい薬の飲み方なども同時に心得ておきましょう。また、病気の予防を意識することもセルフメディケーションをするにあたって大切なことです。
ぜひこれからセルフメディケーションを取り入れる際に、ご自身が服用する市販薬や処方薬をまとめて管理できるアプリ「パシャっとカルテ」をかかりつけ薬局の薬剤師を対応する薬を選ぶ際に活用してみてはいかがでしょうか。