あなたが現在見ているのは 処方薬と市販薬の違いとは?正しく賢く使い分けるためには

「ちょっと風邪っぽいかも…」「頭がズキズキする…」そんなとき、あなたはどうしますか?

とりあえず市販薬を飲む方も入れば、すぐに病院へ行って処方薬をもらう方もいるかもしれません。
実はこの2つ、どちらも「薬」ではありますが、じつは知らないと損する大きな違いがあるんです。

この記事では、「処方薬」と「市販薬」の違いと、自分なりにどちらを使用するか判断する方法を分かりやすく解説します。

目次

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薬には2種類ある!?知っておくと得な、処方薬と市販薬の根本的な違い

そもそも薬には「処方薬」と「市販薬」の2種類に分けられます。

処方薬

処方薬とは、医師の診察や診断を受けたうえで処方される薬です。処方せんがないと購入することはできません。また、ドラッグストアなどには売っておらず、調剤薬局でのみ購入が可能です。

市販薬

市販薬は、ドラッグストアや薬局などで処方せんなしで買える薬です。風邪薬、頭痛薬、胃腸薬、目薬など、日常的な不調に対応できる薬が多く取りそろえられています。
市販薬は比較的安全に使えるように設計されていますが、間違った使い方をすると効果が出なかったり、体調を悪化させたりすることもあるため注意が必要です。

それぞれの違いを

  • 入手方法
  • 使用対象
  • 成分・用量
  • 費用
  • 管理体制

の5つの項目で比較してみました。

表は横スクロールできます!

項目 処方薬 市販薬
入手方法
  • 医師の診断・処方が必要
  • ドラッグストアなどで購入可
使用対象
  • 個別の症状や病状に合わせて使用
  • 軽度な症状に対応
成分・用量
  • 強い成分や高用量が含まれることがある
  • 専門的で効果が強い (その分、副作用への注意も必要)
  • 比較的穏やかな成分構成
  • 多くの人が安全に使えるよう穏やかに設計
費用
  • 健康保険が適用されることが多い
  • 全額自己負担(OTC医薬品は制度を活用できる場合も)
管理体制
  • 医師・薬剤師の管理が必要
  • 一般の人が自己判断で使用可
項目 処方薬 市販薬
入手方法
  • 医師の診断・処方が必要
  • ドラッグストアなどで購入可
使用対象
  • 個別の症状や病状に合わせて使用
  • 軽度な症状に対応
成分・用量
  • 強い成分や高用量が含まれることがある
  • 専門的で効果が強い (その分、副作用への注意も必要)
  • 比較的穏やかな成分構成
  • 多くの人が安全に使えるよう穏やかに設計
費用  
  • 健康保険が適用されることが多い
  • 全額自己負担(OTC医薬品は制度を活用できる場合も)
管理体制
  • 医師・薬剤師の管理が必要
  • 一般の人が自己判断で使用可

あなたの症状はどっち?まず「病院へ行くべき危険サイン」をセルフチェック

市販薬と処方薬の違いを解説してきましたが、結局どっちを選べばいいのか悩みますよね。
そんな方のために、市販薬で済ませるのではなく、病院へ行き、処方薬をもらった方が良い場合をチェックリストにしてみました。
体調が悪い時、まず最初に以下の項目に当てはまるものがないかを確認してみてください。一つでも当てはまる場合は、自己判断で市販薬に頼らず、医療機関を受診することを強くお勧めします。

□ 38℃以上の高熱が3日以上続いている
□ 「いつもの風邪と何か違う」という直感がある
□ 市販薬を2〜3日飲んでも、症状が良くならない、むしろ悪化している
□ 激しい頭痛や腹痛、めまい、息苦しさなど、特定の強い症状がある
□とにかく早く、確実に治したい
□ もともと持病がある(高血圧、糖尿病、喘息など)
□ 他に毎日飲んでいる薬やサプリメントがある
□ 妊娠中、授乳中、またはその可能性がある

なぜ以上のようなサインが重要なのかというと、一見ただの風邪に見える症状の裏に、別の病気が隠れている可能性があるからです。無理に市販薬で症状を抑えようとすることが、かえって根本的な原因の発見を遅らせ、回復を長引かせることにもなりかねません。

市販薬は症状を緩和するのが目的ですが、病院の処方薬は医師の診断に基づいた治療が目的です。

もし症状の原因がインフルエンザや細菌感染だった場合、市販薬では根本的には治りません。病院で正しい薬(抗ウイルス薬や抗生物質)をもらうことが、結果的に一番早く治す方法になります。

処方薬には強力な効果をもつものが多く、そのぶん副作用や飲み合わせのリスクも高くなります。症状をしっかり見極め、適切な薬を選ぶには、医師の診断が欠かせません。
また、同じ薬でも年齢や体重、持病の有無によって適切な量が変わるため、自己判断ではなく専門家の管理が必要です。

危険サインがなければ「市販薬」の選択肢も有効

上記のチェックリストに当てはまらなかった場合や、軽い風邪や頭痛、軽度の胃もたれや便秘など、日常的によくある軽い症状であれば、市販薬で症状を和らげながら様子を見るという選択肢も一つの方法です。

  • 原因がはっきりしている軽い症状(例:昨日の食べ過ぎによる胃もたれ、いつもの片頭痛など)
  • 症状は軽いが、どうしても病院に行く時間がないときの応急処置として
  • 過去に同じ症状で、この薬が効いたという確かな経験がある

こんな時は、市販薬を上手に活用しましょう。

症状が出始めてすぐで、体調もそれほど悪くない場合や、過去に同じような症状で市販薬が効いた経験があるときは、市販薬の利用を検討してもよいでしょう。市販薬は、私たちの「今、このつらい症状を何とかしたい」というニーズに応えてくれる強い味方です。

使用上の注意点(自己判断のリスク)

市販薬は手軽に使える反面、「何となく効きそう」で選ぶと、かえって症状を悪化させるおそれもあります。また、自己判断で長期間使い続けると、重篤な病気の見逃しにつながるケースも。

特に持病(高血圧、糖尿病など)の薬を飲んでいる方が自己判断で市販薬を飲むと、薬の効果が強まりすぎたり、弱まったりする可能性があります。

同じ症状が続いたり、改善しない場合、他に飲んでいる薬がある場合は迷わず医療機関を受診しましょう。

ドラッグストアで失敗しない!賢い選び方・伝え方

大切なのは「何となく」で選ばないことです!薬剤師や登録販売者に相談する際は、以下のポイントを伝えると、よりあなたに合った薬を選んでもらえます。

  • できるだけ具体的に伝える: ×「咳が出ます」→ 〇「夜になると、痰の絡まないコンコンという咳が出ます」
  • アレルギーや持病、他に飲んでいる薬を伝える: 飲み合わせは非常に重要です。
  • 「とりあえず一番高いもの」はNG:値段=効果ではありません。症状に合った成分を選ぶことが最も大切です。
  • 過去に効果があった薬や、副作用が出なかった薬を優先して選ぶ

忙しい私の新常識!市販薬でも強めの効果がほしい時は「スイッチOTC」に注目!

最近注目されている「スイッチOTC医薬品」。皆さんは聞いたことありますでしょうか?これはもともと病院でしかもらえなかった処方薬の強い成分が、「安全性が確認されたから市販してもOK」となり、ドラッグストアなどで手に入るようになった市販薬のことを指します。

たとえば、アレルギー性鼻炎の薬として有名な「アレグラFX」や「クラリチンEX」、頭痛・生理痛に使われる「ロキソニンS」なんかがその代表例です。

これらは、以前は病院でしか処方されなかった成分を含んでいますが、今では薬剤師さんに相談すれば気軽に買えるようになっています。
厚生労働省から承認が降りなければ販売されず、副作用など注意が必要な場合には薬剤師が説明した上で売られるようになってるので、安心ですよね。

スイッチOTCの良いところは、「ちょっとつらいけど病院に行くほどではないかも…」というときに、強めの効果が期待できる薬を自分で選べる点。医療機関で処方されている薬と同じ有効成分が入っているため、効き目がよく、忙しい人や病院に行く時間がとれない人には心強い存在です。

でもその分、注意も必要です。効果が高い=副作用が出る可能性もあるし、飲み合わせに気をつけなければいけない場合もあります。たとえば、ロキソニンSは胃に負担がかかりやすいので、胃が弱い人は注意が必要です。持病がある人、他の薬を服用している人、妊娠・授乳中の人、高齢者は特に注意が必要です。

「何となく効きそう」で選ばず、初めて使うときや不安なときは、必ず薬剤師さんに相談するのがおすすめです!
購入する際は、必ず薬剤師の説明を受け、用法・用量を守って正しく使用しましょう。スイッチOTC医薬品などの市販薬を使用しても症状が十分に改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

スイッチOTC医薬品の一覧は厚生労働省のページより確認できます!(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#h2_free2)

知っておくとお得!スイッチOTC医薬品は「セルフメディケーション税制」を使える!

「軽い不調は市販薬で対応することが多い」という方は、セルフメディケーション税制を用いることで医療費を節約することができます。

これは、スイッチOTC医薬品の購入金額が、家族全員分で年間1万2,000円を超えた場合、確定申告をするとその超過分の金額(上限8万8,000円)が課税所得から控除され、所得税・住民税が安くなる制度です。(※医療費控除との併用は不可)
これまで「医療費控除」の対象にならなかった人も、より金額面でハードルの低い「セルフメディケーション税制」では対象になる可能性があります。

分かりやすい見分け方として、セルフメディケーション税制の対象とされる医薬品を購入したレシート(領収書)に、控除の対象である旨が記載されています。多くは★マークがついているので、レシートをチェックし、記録しておけば一目瞭然です。
また、対象商品には専用のマークが付いていることがほとんどです。市販薬を買うことが多い方は、レシートを保管しておきましょう。(↓マーク参照)

(出典:国税庁ホームページhttps://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/keisubetsu/self-medication.htm

※全てのスイッチOTC医薬品が対象となるわけではありません。スイッチOTC以外にも対象となる商品が追加されているので厚生労働省のページよりご確認ください。

まとめ〜正しい使い分けをしよう〜

処方薬と市販薬には、それぞれの役割と特性があります。大切なのは、自分の体の状態や症状に応じて正しく使い分けることです。
「市販薬で済むかも」と思っても、無理せず専門家の力を借りることが、健康への一番の近道かもしれません。

まとめると・・

  • 処方薬は医師の診察を受けた上で処方される薬で、市販薬はドラッグストアや薬局で処方箋なしで買える薬である。
  • 処方薬は医師の判断に基づいて根本から症状を治療できるため、医療機関を受診することが望ましい。
  • 症状が軽い場合は、薬剤師に相談の上で市販薬を使うのも有効な選択肢である。
  • 「スイッチOTC医薬品」は処方薬に近い効果が期待できるが、副作用や飲み合わせに注意。薬剤師へ相談しましょう。
  • スイッチOTC医薬品は「セルフメディケーション税制」の対象になる。

それぞれの違いを理解し、自分の症状に合わせて賢く使い分けましょう!

自分に合った薬を選んだり、飲み合わせの確認をしたりする際には、もらったお薬を管理しておくことが非常に大切です。
そんな時に便利なのが、いつでもスマホで確認できるアプリです!
「パシャっとカルテ」では、処方箋の写真を撮るだけで簡単にデータ化してくれます。もちろん処方箋のQRコードにも対応。

たくさんもらった薬を検索することができたり、薬ごとにメモをすることができるので、今後お薬をもらう時に自分に合った薬を選びやすくなること間違いなし!

飲み合わせの確認にも便利で医師に伝える時も安心ですね。

病院で受けた検査の結果や、医療費もまとめて管理できるので、このアプリで自分の医療情報を一括管理できちゃいます。

これからの健康管理に、ぜひお役立てください!

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参考サイト

協会けんぽ
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/hokkaido/cat080/switch_otc/

厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#h2_free2