体温の低下は免疫機能の低下！？体温維持の六つのポイント

　今年も終わりが近づいてきて、新しい年に向けての準備が進んでいることでしょう。気象庁のデータによれば、平年よりも暖かい気温が予想されています。
　中高齢者の方にとっては朗報ですが、新陳代謝が緩やかになる中高齢者は寒冷な環境での体温調節が難しくなるので、体温の低下は免疫機能の低下に繋がり、健康に悪影響を与える可能性があります。そこで、冬季に向けて体温を保つポイントをいくつかご紹介します。ぜひ参考にして、快適な冬をお過ごしください。

適切な服装を選ぶ

　仕事などで外出する場合、体が寒冷な環境にさらされることが多いため、急激な体温低下や風邪を引く可能性が高まります。そのため、適切な服装が体温維持の重要なポイントです。
　防風・防水性のあるコートや吸湿発熱下着等を重ね着することはおすすめです。もちろん、体幹だけでなく、頭を保温する帽子、首元を風から保護するマフラー、指先を寒さから守る手袋も利用して、体を寒さにさらすことをできるだけ避けましょう。

適切な靴を選ぶ

　中医学や伝統的な東洋医学において、「百病从脚起」という諺があります。この言葉は、足が寒さにさらされてしまっているため病気になりやすい意味です。別に頭や体幹を保温する必要がないという意味ではなく、足の防寒対策も大事だよと強調している諺です。
　なので、外出する場合は厚手の靴下やブーツ、防水性・保温性のある靴を選ぶのが大事です。屋内においても、足元をしっかりと覆うことができる防寒グッズを利用することも非常に重要なポイントです。

温かい食事を摂り、お風呂に入る

　外だけでは足りなくて、体の中を温めるのもかなり重要です。寒い季節や冷えた体を温めるために暖かい食事とお風呂も効果的な方法です。食卓にはやはり鶏ガラスープ、鍋料理、おでん、雑炊こういった体温維持をできて新陳代謝を向上できる暖かい料理はおすすめです。
　後は寝る前に、体の芯から温まるお風呂に入ることも条件があれば是非毎日入ってみてください。暖かい食事とお風呂の組み合わせで冬の寒さを絶対撃退できます。

適切な室温を調節する

　体温を継続的に保つためには、室温の調整が重要です。個人の好みや調理、家事、睡眠などによる体感温度は個人差がありますので、自分の感じる温度に合わせて設定すると良いでしょう。
　エアコンなどを利用すると室内が乾燥しやすくなるので、加湿器を使うことも大切です。個々の生活環境や好みに合わせて、快適な室温を保ちつつ体温維持に努めましょう。

適度な運動をする

　体温を維持するためには適度な運動が欠かせないポイントです。特に中高齢者にお勧めのが、温水プールでの運動です。関節への負担が少なく、寒い季節でも心地よい運動が可能です。もちろん、個人の好みや健康状態に合わせて、他の体を動かせる屋内や屋外運動もおすすめです。例えば、屋内で体を伸ばせるヨガやストレッチ、屋外でのジョギング等です。
　但し、屋外で運動する場合は、しっかりとした防寒対策が必要なので、適切な服装や保温具を用意して、急激な温度変化に備えることを心がけましょう。

パシャっとカルテを活用する

　体温を維持するには、毎日の体温管理もかなり重要な一環です。パシャっとカルテを活用して、朝夜の体温を記録して、毎日の体温をモニタリングしながら、服装や食事、運動等を調整できるだけでなく、自分の健康状態もきちんと把握できます。これにより、体調の変化に早めに気づくことができて、予防にもつながります。
　今年の冬を健康的に過ごすために、是非パシャっとカルテをご活用ください