健康経営の取り組みを企業別に紹介!ポイントは?
さて、健康経営に取り組むぞ!となっても実際何したらいいかわからない。
他の企業だとどういったことしているの?
という疑問がある健康経営の担当者や経営者の悩みを今回は徹底的に解消していきましょう。
今回は健康経営を実施する上で欠かせない成功企業様たちの事例を参考にアドバイザーの知識をとことんまで詰めて解説していくので、ぜひ御社でも取り入れてみてください。
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
健康経営の取り組み事例
人数の多い企業のみならず我々のような人数の少ない中小企業でも実施できる内容をご紹介していきましょう!
取り組み事例①
事業内容はもちろんのこと、従業員の健康を維持増進する優良企業として社内外からの評価が非常に高い企業様の事例を参考ににすると
- リラクゼーションルームの設置
- 定期健康診断の結果をポイント化し従業員へ還元する
- 禁煙施策
- 従業員とその家族への健康サポート
- 予防接種の社内実施
- クリニック設備の用意
- 健康に関する研修の強化
などなど、非常に充実した健康経営の設備、意識、体制が整っています。
全く同じようなことを行うのは難しいかもしれませんが、まさに目指すべき企業の取り組みであることは間違いありません。
取り組み事例②
次は基本的なことを確実に行い、従業員とその家族の健康を第一に考え、事業を拡大させ今では健康経営優良法人の頂点とも言われる企業様の取り組みです。
- 生活習慣病
- がん
- 禁煙
などを根本的から予防し、肥満体型の従業員、そしてステークホルダー様を少しでもなくそうという取り組みをされている企業様です。
大きな企業だからできることもありますが、まずはこのような基本的なことから始めることが最重要ですね。
他の企業でも真似できる!おすすめ事例
さて、我々Arteryex株式会社が実践している健康経営の事例をご紹介します。
- 健康診断の費用を会社で負担し、就業時間中に全員で行く
- 健康診断の結果を分析し、問題のある社員は再検査させる
- 肥満体型の従業員を対象に筋トレ、食事管理のパーソナルトレーニング指導
- 禁煙対策
- トレーニング器具の設置
- フリーアドレスデスク
- 在宅勤務の許可
- 有給休暇の取得推進
- 女性の働き方改善(女性従業員は現在いませんので、チームに加わってくれたら実践します)
などですね。
その他具体的な内容を知りたい方はご連絡くださいませ。
これらの取り組みを自社で実践する時のカスタマイズ方法
さて、ここまで数多くの健康経営の事例を紹介しましたが、これらを御社で実践するポイントは
- 現状行っていることを充実させる
- とりあえず他の企業でも実践していることを真似てみる
- 全体のスケジュールを作成する
- 効果があまりでなければ他のも試してみる
- 基本に忠実に
などを意識して働き方改革を推進してみてください。
人は本能的に環境が変わることを拒みます。
そのハードルを少しでも下げるように、現状行っている会社としての福利厚生サービスを充実させることから始めましょう。
運動の取組がおすすめ!ポイントについてパーソナルトレーナーが公開
さて、話は少し変わりますが健康経営の取り組みとして「運動」に関連するものを行うのであれば少し注意が必要です。
元エグゼクティブ向けのパーソナルトレーナーとしてポイントを解説すると、
- 人は強制されたものは拒む
- 従業員一人一人身体の状態が異なるので、パーソナルな働きかけが重要
- 行動変容を起こすためには、まずは健康経営担当者が変わる
- 激しい運動よりも生産性をあげることに注力した「運動に関する施策」を組み込む
のがポイントです。
運動に関する施策でおすすめなのは、
- 肩こり解消のためのストレッチ講座を行う
- 食事管理に関するセミナーを開く
- 睡眠の質を上げる方法に関する研修を行う
- 腰痛対策エクササイズ指導会
などがいいですね。
私によく依頼が来るセミナーは
- ダイエットに関するもの
- 女性向けの姿勢改善セミナー
- ストレッチ指導×腰痛対策ヨガ
などなど。自分でやったときに「得したな」と思え、そしてそれが一生涯使えるような知識を提供する施策を行いましょう。
そもそも健康経営とは?わかりやすく解説
さて、そもそも健康経営とは何か、についても少し解説しておきましょう。
健康経営とは
「企業の価値を高めるために必要な従業員の健康を維持増進」
させるための経営戦略の1つ。
ちなみに経済産業省では
「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
と書いてあります。
メリットについて徹底解説
健康経営の主なメリットは
- 生産性が上がる
- 従業員同士の組織力、コミュニケーション力が向上する
- 従業員とその家族の健康を維持増進できる
- 健康経営を社外発信することによって、社外からの評価が上がりリクルート面で有利になる
- 売り上げ、利益率の向上
などが挙げられ、ジョンソンエンドジョンソンの事例では、従業員の健康への投資1.88ドルに対し、3.92ドルになって返ってきたという調査結果もあるくらいです。
引用元:https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/wg5/291124/shiryou2.pdf
厚生労働省?経済産業省?どう関わってくるのか
健康経営と調べると経済産業省や厚生労働省などのキーワードがついてきますが果たしてどのような関係があるのでしょうか。
実は健康経営は経済産業省によって、その効果が実際に現れている企業を対象に「健康経営優良法人」を認定されます。
企業の規模などにもよるのですが、
- 健康経営銘柄(一部上場企業)
- ホワイト500
- 健康経営優良法人(大規模企業と中小規模企業でわかれます)
といったようにそれぞれお国のお墨付きの企業になれます。
要するに、厚生労働省によって進められていた「働き方改革」が経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」によって後押しされ、従業員の健康を管理する優良企業を国として後押ししているといった関係性です。
経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
健康経営優良法人取得までの主なスケジュール
ちなみにこの健康経営優良法人に認定を受けるためには
- 健康経営始めるよー!と従業員、社外に発信する
- 組織体制を整える
- 協会けんぽに健康経営宣言を行う(書類を提出)
- 健康経営を実施する
- 効果測定を行う
- 経済産業省に健康経営優良法人認定のための申請を行う
のが主な流れ。
人間の身体と心を改善するプログラムなので早く結果が出るわけではありませんし、この健康経営優良法人の認定を受けることが目的ではない健康経営。
根気強く一緒に頑張りましょう!