アドヒアランスとは?医療や服薬指導にどのように関係するのか
アドヒアランスとは、患者さんが治療方針に賛同して治療を受けることをいいます。
今までは「コンプライアンス」という医療方針(医師の処方通りに患者が服薬すること)だったものが、近年アドヒアランスという考えに変わり、患者中心の医療になりつつあります。
例えば服薬アドヒアランスを良い状態に保つことで
- 処方された薬について正しい知識を得るため、積極的に治療に介入できる
- 服薬について患者が積極的に取り組むため、飲み忘れなどを予防できる
ことを目標にすることができます。
アドヒアランスの背景とその本質的な意味とは
アドヒアランスという言葉が浸透した背景は、
- 人それぞれ幸せの定義が異なる
- 人によって飲みにくい薬等がある
という患者のニーズが徐々に可視化できる世の中になってきたためです。医療ビッグデータの活用によって
- 本当に患者が薬を忘れずに飲んでいるのか
- 嫌々飲んでいないか
などの問題が数値としてみれるようになったからですね。
そしてアドヒアランスは
患者が自身の治療に積極的に関与し、医師や調剤薬局の薬剤師などの協力を得て、みんなで納得した治療方法を選択しよう
という意味が込められています。
患者中心の医療、アドヒアランスとインフォームドコンセント
アドヒアランスという治療方針について重要なワードの1つに「インフォームドコンセント」というものがあります。
インフォームドコンセントとは、患者や家族が自身の病状や治療豊富についてしっかりと理解した上で診療を進める上での承認のこと。
つまりインフォームドコンセントによって得られた承認を、アドヒアランスとして診療に役立てるということです。
どちらの単語も
患者中心
であることを掲げています。