「健康診断で高血圧と指摘されたけど、どのタイミングで病院に行けばいいの?」
「病院に行くとしても、どこの診療科に行けばいいのか分からないし治療が長引くなら心配・・」
高血圧に悩んでいる方の中には、このような不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
特に高血圧は自覚症状がない場合がほとんどなので、病院に行くタイミングに迷いますよね。
この記事では
- 高血圧で病院に行く目安の数値
- 高血圧の治療にはどこの病院へ行くべきか
- 病院での診察の流れや準備すべきもの
- 病院に行くまでにできる高血圧対策
について、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、高血圧で病院に行く際の不安が解消されるでしょう!
さらに高血圧を下げるために日常的にできる行動も紹介していくので、それらを実践して意識的な健康管理にぜひ役立ててください。
目次
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高血圧で病院に行く目安は?
厚生労働省によると、そもそも高血圧とは「収縮期血圧(最高血圧)及び拡張期血圧(最低血圧)のいずれかが基準値を超えて上昇した状態」のことです。
家庭で測定した最高血圧が135mmHg、最低血圧が85mmHgを超えたら病院に行く目安であるといえるでしょう。
高血圧は、喫煙と並んで患者数が多く、生活習慣病としてよく知られています。日本は特に高血圧が多い国で、高血圧患者数は、全体として約4,300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。(日本高血圧学会参考)
ここでは、病院に行く目安となる血圧の数値や高血圧のリスクについて解説していきます。
家庭での血圧が135/85mmHg以上になったら病院に行こう
高血圧は診察室で血圧を測定した際に、収縮期血圧(最高血圧)が140 mmHg以上、あるいは拡張期血圧(最低血圧)が90 mmHg以上である場合に診断されます。
※数回の測定をもとに判定、状況に応じて判断は異なることがあります。
まず、160/100mmHg以上と診断された場合は医師からも受診を勧められますし、急いで医療機関の受診が必要です。
しかし、140-159/90-99mmHgの場合は「要観察」となり、病院に行くかの判断が難しいと思います。この章では、病院に行くか迷っている方向けに、目安を説明をしていきます。
(参考:日本高血圧学会 https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019_gen.pdf)
結論から言うと、血圧測定値が1回基準値の140/90mmHgを超えただけでは病院に行くべきだとは言えないでしょう。
なぜなら、高血圧症と診断されるのは、少なくとも2回以上の異なる機会での血圧測定値が一定の基準よりも高い場合のことをいうためです。
血圧はタイミングや場所によって大きく変動するものです。そのため最近では、よりリラックスしている日常生活を行っている際の家庭血圧がより重要で、診察室血圧と家庭血圧に乖離がある場合には家庭血圧を重視すべきであると考えられています。
そのため、家庭で測定する場合の高血圧の基準である「135/85mmHg」の数値になったら医療機関受診の目安だといえます。
つまり、健康診断に一度ひっかかってしまった方は家で測ってみて、家で測ったデータによって病院に行くか判断することがオススメです。家庭血圧計は、安いものだと三千円前後で買えます。
血圧をご自宅で測るタイミングは、起床前と就寝前に2~3分座って安静にしてから測るとよいでしょう。特に、高い数値が3ヶ月以上続く場合は受診を早めに検討してください。
ただし、家に血圧計がない方や買う必要を感じていない方もいますよね。そんな方は、健康診断の際に2年連続で血圧が140/90mmHg以上となり数値が引っ掛かってしまった場合は、受診を検討してください。
(さらに血圧計は、かかりつけの病院内や薬局内で無料で置いてある場合もあるので、それらを利用するのもおすすめです!)
【まとめ】
- 健康診断で160/100mmHg以上となった、または医師に病院を勧められた→すぐに受診
- 健康診断で1回数値がひっかかった→家庭血圧を測り、基準値を超えたら受診
- 健康診断で2年以上連続で引っかかった→受診すべき、医師と相談
高血圧を放っておくとどうなる?
高血圧は様々な合併症に繋がります。
さらに高血圧は「自覚症状がない場合が多い」です。そのため、健康診断で高血圧を指摘されても放置している方も多いでしょう。しかし、放置をしている間に動脈硬化が進行し、心臓に負担がかかります。
「脳、心臓、大血管、腎臓」に大きな影響が現れ、様々な形で合併症が現れます。
①脳血管障害
②心臓病
③腎臓病
このような合併症を未然に防ぐためにも、必要性を感じなくても早めに高血圧の治療をしましょう。
高血圧の治療は何をするの?
早めの治療が必要だと述べましたが、具体的に高血圧の治療は何をするのでしょうか?
治療の方法は「生活習慣改善」と「薬物療法」の2つです。
【生活習慣改善】
主に、食事療法や運動療法があります。
- 食事では塩分を6g未満とすること
- 運動では1回につき少なくとも10分以上持続し合計して1日40分以上運動を実施すること
を守るように心がけましょう。
食事、運動の他にもアルコールやタバコを控えるなど、生活習慣を修正することで高血圧の予防や改善が期待できるため、組み合わせて行うのが効果的だそうです。
記事の後半で、食事や運動の具体的な対策方法について詳しく解説しているのでぜひ最後まで読んでくださいね。
【薬物療法】
降圧剤を投与することで、血圧を下げる方法です。1種類の降圧剤で目標血圧まで低下しきらない場合は、医師の判断で異なる作用の降圧剤を組み合わせることもあります。
薬物療法を始めるタイミングは医師が年齢や糖尿病などの合併症、臓器障害の有無などを考慮に入れて判断します。
降圧剤は一度飲み始めたら一生続けなくてはいけないと思い、薬物療法をためらう方もいるかもしれません。
しかし、降圧薬を飲みながらでも、生活習慣の改善を続けているうちにだんだん血圧が下がってくることもあります。その場合には降圧薬を減量したり、薬を中止することもできるそうです。
病院に行った際は、数値やリスクをみて、医師がどの治療を行うか判断をします。
例えば、すでに臓器の障害を生じている方など、合併症の恐れが高いような方はすぐにでも服薬による治療を始めます。
しかし医師が低リスクと判断した方は、まずは生活習慣の改善から始めていく場合もあります。生活習慣の改善でも140/90mmHg未満に下がらない場合には降圧薬の内服治療が必要となります。
運動や食事療法をしっかりと行えば、薬の内服を先送りできることもありますが、現実的にはなかなか困難だそうです。そのため、病院へ行った際は基本「降圧剤」を用いて治療を進めていくこととなるでしょう。
【まとめ】
- 高血圧の治療法は、生活習慣改善と薬物療法がある
- 病院に通う際の治療法は、医師と相談になるが、基本は降圧剤で治療となる
- 内服治療とともに個人での生活習慣改善は必要である
高血圧はどの病院で診てもらう?
健康診断で高血圧と医師に診断された場合、どこの病院に行くべきなのか迷う方がいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは受診するのに最適な診療科と、実際の治療の流れや用意すべきもの、費用について解説していきます。
基本的には内科で受診する
高血圧は今や一般的な病気のため、基本的に「内科」で診てもらえます。定期的に通院が必要な場合が多いため、近くの通いやすい病院で受診するのが良いでしょう。
しかし、より専門的に診てもらいたい場合は心臓や血管を専門とする「循環器科」を受診することがおすすめです。
さらに場所は限られてしまいますが、高血圧専門医がいる病院もあるため、血圧の数値がかなり高い方はそちらも検討してみてください。
実際の治療の流れは?費用も紹介
以下は実際に予約をして病院で受診をする場合の流れの参考例になります。
【内科で受診する場合の一例】
①予約の段階で、なぜ受診したいのか悪い部分を事前に医師に伝える
②実際に病院に行って問診を受け、血圧を測る
③次の予約(大体1ヶ月後が目安)をとり、薬を受け取る
費用は病院によりますが、診察費と薬代で、大体1000~3000円前後くらいでしょう。
このように、高血圧の治療だからといって面倒であるということはなく、普段病院にかかる際とほとんど同じ流れや時間、値段で診察を受けられます。さらに、予約制度がある病院なら待ち時間もなく受診できるでしょう。
ただし、毎月の治療を継続する場合は費用が継続してかかってくるため注意が必要です。ある健康保険組合が調べた統計データでは、高血圧症による1カ月あたりの医療費は1万6,600円でした。自己負担額を3割とすると、実際に支払う額は4,980円となったそうです。(引用)
病院に行くことで服薬による高血圧治療が受けられ高血圧を改善しやすくなるので、まずは構えることなく、気軽に受診を検討してみてください。
受診の際に準備をしておくべきものは?
病院に行く際には「自分の血圧の数値が分かるもの」を用意しておくことをおすすめします。
もし、医師に勧められて受診をした場合は健康診断の結果、さらに毎日自分で数値の記録ができている場合は家庭で測った血圧の数値も持参してください。
病院に行く前には、病院側から「血圧の数値を持ってきてください」と言われない場合も多いですが、診察の中で医師から血圧の数値を聞かれる場合があります。
医師に自分の正しい数値や状況を伝え、適切に診断してもらうためにも、血圧の数値を提示することは大切です。
健康診断の結果などは紙でももちろん大丈夫なのですか、家庭での数値と合わせてスマホで記録しておくと忘れることなく便利です。
「パシャっとカルテ」などの血圧の数値を毎日記録できるような無料アプリで管理をしておきましょう。
自分に合った病院を見つけよう
最後に目的別の病院の選び方です。以下より自分に合った病院を見つけてください。
【まずは気軽に診察を受けてみたい方】→かかりつけの病院で受診
【より専門的に治療を受けたい方】→循環器科のある病院で受診
【高血圧専門の医師のもと本格的に治療をしたい方や、数値がかなり高い方】→高血圧専門医のいる病院で受診
基本的は通い続けるためにもかかりつけの病院で問題はないでしょう。しかし、さらに専門的に治療を受けたい方に向けて、「病院を選ぶ際に最低限考慮すべき基準」を紹介します。
(参考:https://shigyo-medical.com/hypertension/specialist/)
それは・・「総合内科専門医がいるかどうか確認する」です!
専門医は世の中に多く存在し、本当に意味のある資格を持っている人ばかりではありません。内科医でないのに内科を名乗るような医師が存在するそうです。
総合内科専門医の資格がない場合は、外科医の可能性がありますので、病院を選ぶ際には避けるのが良いでしょう。
総合内科専門医は、内科の知識が十分にあることを指すため安心ですので、病院を選ぶ際に意識してみてください。
検査までに出来る!高血圧を改善する方法を紹介
ここまで高血圧で病院にいく際のことについて解説してきました。しかし、高血圧を下げる方法は薬だけではありません。高血圧の原因には生活習慣が大きく関わっているため、毎日の対策が肝心です。
ここでは、日頃からできる高血圧を改善する方法について具体的に紹介していきます。
血圧が高くなる原因とは?
厚生労働省によると、最大の原因は「塩分の過剰摂取」だそうです。
高血圧には「本態性高血圧」と「二次性高血圧」とがあります。
日本人の8割以上の高血圧は、原因を特定できない本態性高血圧です。これは、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや、遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられているそうです。
ちなみに二次性高血圧は、甲状腺や副腎などの病気がありそれが原因で高血圧を起こすもので、大抵病気が治った場合には血圧は下がります。
つまり、日本人の大部分の高血圧には、生活習慣が大きく関係しているということです。
以下に高血圧のリスクを確認できるチェックリストを作成したため、当てはまるものが多い方は注意してください。
【高血圧リスクチェックリスト】
◻︎45歳以上である
◻︎肥満またはBMIが25以上
◻︎野菜や果物をあまり食べない
◻︎アルコールを過剰に摂取している(男性で1日2杯以上、女性で1日1杯以上)
◻︎喫煙している、または過去に喫煙していた
◻︎1日7時間以下の睡眠を取っている
◻︎糖尿病、腎臓病、または高コレステロールの診断を受けている
◻︎コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインを多く含む飲料を頻繁に飲む
高血圧を改善する方法3選を紹介!
食事、運動、アルコールにわけて紹介します。
①食事
まずは、塩分を控えることから始めていきましょう。高血圧治療ガイドラインでは、一日の塩分摂取量は6g未満とすることが推奨されています。
しかし、塩分6gといっても食べた料理の中の塩分量を数えることは難しいし、想像しにくいですよね。
以下が食べ物に含まれる大体の塩分量の目安です。
カレーライスなどは1食でも塩分が高いことがわかりますね。
※数値は目安です
日本人の平均食塩摂取量は10g前後と言われています。
なるべく塩分の少ない食事を心掛け、可能な場合は自炊によって塩分をなるべく抑えた食事をとるようにしてください。
インターネット上には沢山レシピが載っていますので、これらを参考にしてください。
②運動
運動は定期的におこない、できれば1日に合計して40分以上することが望ましいです。
習慣的な運動は、収縮期血圧を2~5mmHg低下、拡張期血圧を1~4mmHg低下させる効果があるといわれているそうです。
以下は、厚生労働省推奨の運動の目安です。
・運動種目
ウォーキング(速歩)・ステップ運動・スロージョギング・ランニングなどの有酸素運動。
・運動頻度・時間
定期的に(できれば毎日30分以上)運動を行う。または1回につき少なくとも10分以上持続し、合計して1日40分以上運動を実施することが推奨されている。
しかし、定期的に運動をする習慣がある方ばかりではないと思います。
毎日運動を行うことが難しい方は、少ない時間からでも良いので、まずは軽いストレッチから初めて、徐々にウォーキングに挑戦していくことがおすすめです。
【高血圧に効く!おすすめストレッチ】
Youtubeには毎日簡単にできるストレッチが沢山紹介されています。以下の動画は、座ったままでできる簡単なストレッチがです。ぜひ始めてみてください!
③アルコール
厚生労働省が勧める、節度ある飲酒量を心がけましょう。1日あたりの純アルコール摂取量は男性の方は20g以下、女性はその半分を目安にしてください。
アルコール制限によって、血圧は、収縮期血圧は平均3mmHg、拡張期血圧は平均2mmHg程度下がるそうです。
計算式:飲酒量(mL)×アルコール度数(%)/100×アルコール比重0.8=純アルコール量(g)
以上を目安にお酒を飲む量を控えるようにしてください。
ちなみに、酒のつまみには塩分量が多いものが沢山あるため、同時に注意が必要です。
枝豆や冷やしトマト、冷奴や魚など良質なタンパク質が取れるものに変えるだけでも塩分が抑えられますよ。
まとめ〜高血圧で病院に行く目安とは?〜
いかがでしたでしょうか?ここまで高血圧で病院に行く際のポイントを解説してきました。
まとめると・・
- 家庭血圧が135/85mmHg以上になったら病院で受診した方が良い
- 基本的には内科で受診、より専門的に診てもらいたい場合は循環器科
- 治療の際には自分の「血圧の数値」を示せるものを持っていく
- 血圧を下げるには特に塩分の摂りすぎに注意する
ということになります。
高血圧を改善するために、まずは毎日血圧の記録をし、自分の数値を把握することから始めましょう!
病気のリスクが高まる前に血圧の数値を自分で管理し、医者に正しく伝えられるように記録しておくことが大切です。
毎日の血圧の数値の記録には、スマホアプリがおすすめです。おすすめの無料アプリは「パシャっとカルテ」です。これらを活用して血圧の数値を管理してみてくださいね!
【パシャっとカルテのおすすめポイント】
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参考
日本高血圧学会
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019_gen.pdf
https://www.jpnsh.jp/topics/791.html
協会けんぽ
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4501/p003/
大塚食品
https://www.otsukafoods.co.jp/enjoy/health/index02-2.html
厚生労働省
https://kennet.mhlw.go.jp/tools/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/leaf-alcohol-male.pdf
VIATRIS
https://www.viatris-e-channel.com/viatris/agpro/pdf/pharmacist/UAL51K005A.pdf
